ローカルベンチマークについて
私が普段使用する有料のツールでは、決算書だけでなく、借入明細も使用し、キャッシュフローをベースにした詳細な診断が可能です。
そのため、例えば、現状の売上高のまま推移すると、〇月頃に現金が□□□万円不足する等の情報も分かり、事前に対策を検討できます。
因みに、金融機関に格付けも予想できます。
本日は、当面そこまでは必要ないけど、簡単に自社評価をしてみたい方向けに、
経済産業省が無料で公開しているツールをご紹介します。
ツールの名前は「ローカルベンチマーク」(通称:ロカベン)です。
エクセルのファイルで提供されているため、エクセルが動作するパソコンであれば、誰でも利用できます。
また、このロカベンの特徴としては、財務情報を基に、分析結果を6つの指標毎に5段階で表示してくれます(レーダーチャート化)。
また、過去3期分まで入力可能で、年度ごとの推移も一目で分かります。
ロカベンで分析してくれる6つの指標は以下の通りです。
【6つの指標】
①売上高増加率(売上持続性)
②営業利益率(収益性)
③労働生産性(生産性)
④EBITDA有利子負債倍率(健全性)
⑤営業運転資本回転期間(効率性)
⑥自己資本比率(安全性)
総合評価点のランクもA〜Dまで、4段階で表示されますので、このランクを上げるよう、取り組まれるとよいです。
私は、補助金の加点などで使用されることの多い「経営力向上計画」の作成では、この「ロカベン」を使用しています。
生産性向上に取り組む前(現状)の評価点 or ランクが、計画(取組内容)によって、どの程度向上するかを示します。
経済産業省のホームページ(以下)にも利用マニュアルが上がっていますので、ご存知ない方は、一度ご覧になられるとよいです。おススメです。