経営ビジョンとGROWモデル
経営ビジョンとは、経営理念を基に、企業のあるべき姿や目指す将来像を目に見える形にイメージ化したものになります。
経営理念は明文化し、浸透させることが大事ですが、経営ビジョンは、成功しているイメージや理想の姿を如何にイメージできるかが大事です。
先日、コーチングのセッションの勉強会に参加しました。
コーチングと聞くと、スポーツ(テニスなど)のコーチをイメージする方もいると思いますが、このコーチングは、人と人が対話を通じて、自発的行動を促進するコミュニケーション手法になります。
先日の勉強会では、「GROWモデル」の重要性を再確認することができました。
「GROWモデル」とは、以下の頭文字を繋げたものです。
G⇒Goal(目標)
R⇒Reality(現状)、Resource(資源)
O⇒Options(選択肢)
W⇒Will(意志)
簡単に説明しますと、Goalは、目標や未来の理想で、どうありたいのか、どうしてそれをやりたいのか、になります。
Realityは、現状の姿です。目標に対しての現状の位置です。
そして、Resourceは現状、使えるもの、ヒト、モノ、カネ、情報などになります。
目標と現状の差がGap(ギャップ)になり、このギャップを明確にする必要があります。
そして、Goalを達成するためのOptions(選択肢)をたくさん出し、その中から、すぐにできることは何かを考えていきます。
その時に、必要なものがWill(意志)になります。
このGROWモデルは、コーチングだけでなく、企業経営にも大変役に立つ手法だと思います。
企業の経営目標を達成するには、Goal(目標)を具体的にイメージできるかが重要です。
具体的に数字や時期を明確にすること、そして、それを達成した時のイメージをみんなで共有できることが大事です。
日々の仕事でも、同様です。
部下に業務内容だけを伝えるよりも、その業務を行う目的や、必要性、達成できたときのイメージなども一緒に伝えると、
部下のモチベーションも上がりますし、部下からアイデアも出やすくなります。
自立した組織を目指すなら、GROWモデルを意識するとよいです。